PHOTO:GAMICHAN
RIDER:Yuji Usui
ORCA 157 / 江刺 雅大
2024 JSBA第20期デモンストレーター
フルモデルチェンジしたORCAに乗った感想は、『ワイドボードと感じない動きの良さ』です。ワイドボード特有の安定感はそのままにレスポンスが向上し、切り替えのしやすさに加えターン後半にボード上での余裕ができ、次の動きに繋げやすくなったと感じました。高い安定性と操作性に加え、反発による推進力を持つフルモデルチェンジしたORCAは、ブーツサイズを問わず全ての人に是非体感していただきたいと思います。
臼井 裕二
024 JSBA全日本テクニカル選手権関東大会 フリースタイル男子優勝
ORCA 160
欲しいタイミングでレスポンスが返ってきます。ターンの方向付けの邪魔にならない程度にボード四隅の接点が効いてくれます。撓みよりも張りを感じながら少し小さめのミドルターンを刻む様な滑りが特に気持ち良いです。多少のトリックを含む日本のスキー場でのオールマイティなラウンドボードと言えますね。
ORCA 163
撓みと張りのバランスの良いボードです。接点の効きが良くなった今期のorca。その中でも踏み方を変える事でターンの深さをコントロールしやすい所が特に163㌢の魅力です。ウェスト幅が更に太くなった事でよりズラしと切れのパワーが増しました。圧雪バーンだけでなく深雪や不整地にも強いので降った日の朝はまずこの板を持ってゲレンデに出ます。「安心してズラせる」が全ての土台だと思わせてくれます。
ORCA 166
この様な長い板を「しっかり踏んで滑らせる」これは特別な楽しさだと思います。大きめな朝イチのオープンバーンでスピードに任せ重力に板を押して貰う。無理に曲げず人の力に頼らず自然の力を感じながら滑る。何か忘れていた様な大事な事に気づかせてくれるボードです。接点の効きが強化されたのでラインが崩れることはありません。より曲がりやすくなりました。更に新雪での浮力はピカイチです。
比較
CT-TWIN 156 & CT 158W & ORCA 163
CT-TWIN 156
①トリック性能:8 ②ライディング性能:6
横乗りの追求。ボード捌きの基本を覚えられる。両足で雪面を捉えられる楽しさがある。
CT 158W
①トリック性能:7 ②ライディング性能:8
ノーズ&テールが強いので頼れるCTという印象。雪質を選ばない軽快さと強さを兼ね備えるターンコントロールが魅力。
ORCA 163
①トリック性能:6 ②ライディング性能:9
「切る」と言うより「押し当てる」様なエッジのコントロールが得意。なので、ターンのライン取りがぶれにくい。角付けのバリエーションを増やすのにも最適。
「ORCA」は、ブーツサイズが大きい人のために開発したラウンドワイドボードです。JSBAデモンストレーターとしてこれまで8度認定され、現在も活躍するライダー臼井裕二が開発を担当。ロングノーズ&ロングテールに加え幅もワイドに設計しているため、浮力が大きく、ドラグしにくいことがこのボードの特徴です。24-25 モデルは、これまでの3サイズ(160/163/167)から4サイズ(157/160/163/166)にパワーアップしてフルモデルチェンジ。主な変更点は、強めのテーパードからテーパード0mmへ、フリーキャンバー構造からキャンバー構造へ、そしてトップシートにはポリアミド素材(PA)を採用。基本コンセプトやモデル間の位置付けは変わらないものの圧雪時のターン性能の強化を図り、ボードの反発を利用してラクに横移動できる仕様となりました。重量や太さがあるため、中級者からプロフェッショナルユーザーが対象のモデルですが、エッジを立てる感覚を養いたい方にもおすすめしたいボードです。