PHOTO:GAMICHAN
RIDER:Shunsuke Fujimaki
XC 162 / 藤巻 俊介
2024 JSBA全日本スノーボードテクニカル選手権
フリースタイル男子7位入賞
ハンマーヘッドと言うとボードを立てるとオートマチックにボードが仕事してくれて、乗り位置をシビアに気にしなくても楽にカーブしていく印象があると思いますが、XCは違います。両脚でしっかりとボードを踏んで、落下するボードに着いて行き続けないと容易には曲がってくれません。少しでも乗り位置が悪いとボードが動いてくれず、浅く設定されたサイドカーブなりに落とされてしまいます。ボードを曲げようとするのでなく、ボードに着いて行きながら踏む力の強弱でカーブを調整する。言うのは簡単だけど、シビアな技術が要求されます。難しいからこそ挑戦して、乗りこなせた時、音もなく雪を切るような最高のグリップ力と推進力に病みつきになる事間違い無いと思います。昨今、流行のフリースタイルボードでのレースにもオススメです。
XC 162 / 松本 卓
世界一ターンを愛するカービング界の異端児
最強のカービングボード。フレックスは柔らかくしなやかで、
しっかりたわんでくれる為、浅めのサイドカーブでありながら、深いターンが作れます。ノーズからテールへ徐々に硬くなる為、左右の動きに頼るだけでは無く、前後ポジションの正確性が必要になります。ルーズには乗れないデメリットはありますが、ボード全体を使う動きや、アルパインのようなスピード域を得られるところは、最大の魅力です。レースにおいては、フリースタイル特有の間延び感を解消してくれます。「162」は、特にGSボードとして活躍が期待出来ます。スピード感、安定感、共にアルパインライダーにとっても、魅力あるボードです。
「XC」(extreme carve)は、ソフトブーツでもアルパインボードのような究極のカービングターンをしたいという
ニーズを意識して開発した、完全ハンマーヘッド形状のカービング専用ボードです。完全ハンマーヘッド形状を、角付けしただけで簡単に曲がってくれるオートマチック系と、簡単には曲がってくれないマニュアル系とに分けるとするならば、「XC」は完全に超マニュアル系。自分から圧をかけてボードをたわませるタイプのため、予想以上に曲がることもなく安心して思い切り踏み込めます。もしくは、踏み込むことだけに集中できるボードとも言え、高速時のターンの安定感に加え、たわみの反発を活かした推進力がボードをさらに加速させます。24-25 モデルでは、構造による性能変更はありませんが、よりボードを立てて線で乗る感覚を強めたいというリクエストに応え、滑走面仕上げのコンベックス量をXC-Rと同様のセミフラット(これまでよりフラットに近い仕様)に設定しています。