FACET 165 / 磯村 直樹
永くメインボードとして愛用してきたFACET164の後継機FACET165。幅や長さがプラスされた事でより深い雪もストレス無く楽しめる板に仕上がっています。一般的に幅が増すと操作性が落ちるとよく言われますが、この板はピンテール寄りに絶妙にリシェイプされたテール形状で、この幅で驚く程良く動きます。圧雪でもパウダーでのツリーランでも試しましたが、本当にスイスイ動いて気持ち良いです。そして、登りの時にも幅が広い事で深雪でのラッセル時に大きな助けになってくれます。長さもあり、幅もあって浮力があるのによく動く。これはスプリットボードの理想形だと感じています。
「FACET」は、高品質・高性能・高耐久性を追求した、OGASAKA SNOWBOARDSが世界に誇るスプリットボードです。登坂時の一点荷重と滑走時の二点荷重、この2つの要素を高い次元で融合させるため、独自設計の自社製ビスでソリッドボードさながらの隙間のない綺麗な接合面を実現。その精巧さは海外でも高い評価を得ています※。昨シーズン、全サイズともデッキ面のクリップをKarakoram社製の「Ultra Clip」からSpark R&D社製の「Fixie Clips」に変更したことで、登坂時のモードから滑走時のモードへの切り替えが一段と容易に。24-25 モデルは、ロゴとカラーを一新したほか、トップシートのポリアミド素材(PA)を 0.6mm から 0.5mm に軽量化し、しなやかなたわみと軽快な操作性を実現しました。その他、「152」がアップデートして復活。「159」「165」も浮力向上を目的にウエスト幅を少し広げた新型へとアップデートしています。
※ 「FACET」の接合面は、海外のスプリットボード専門の情報サイト(splitboard.com)では『まるで宝石のようだ』とその精巧さが評価され、SPLITBOARD MAGAZINE では 2020年に「BEST BIG MOUNTAIN 賞」、2022年と2024年に「BEST FINISH 賞」を受賞しています。