PHOTO:GAMICHAN
RIDER:Noa Kanazawa
PSA ASIA “SPRING RACE 2024 in Fujimi Panorama”
LX 160 & 182 / 金澤 野愛
2023 SAJ全日本選手権 女子PGS優勝
私が初めて乗った際にまず感じたのは、とにかく速く、エッヂグリップが強いボードだということです。角付けからしっかりボードを踏むことができ、綺麗にたわむため、長さを感じさせない安定したカーブを描いてくれます。ターンの始動が早く、しっかりカーブして後半の抜けが良いため、操作性にも長けています。良いタイミングで圧を抜くことで大きな反発を貰うことができ、板を走らせることができます。高速域での安定性は群を抜いており、どれだけスピードを出しても安心して乗り込めるボードだと思います。今までには無いマイルドなボードとなっています。
LX 160 & 182 / 黒木 あかり
2023 PSA ASIA プロツアーランキング アルパイン女子1位
レディースサイズの 160 と 182 は、23-24モデルから長さを
リニューアルしています。ただサイズを長くしただけではなく、中身もテストを繰り返してレディースライダーに合った硬さに仕上げています。長いから難しそう…と思っていたら大間違いです。長さのわりによく曲がるし、扱いやすくなっています。私が特にこだわったのはターン後半しっかり走るかどうかです。これが1番タイムに繋がります。レースもテクニカルも行う私ですが、ターン後半の走りというのは両競技とも共通して欠かせない部分です。
「LX」 は、OGASAKA SNOWBOARDS がこれまで蓄積してきた経験や技術を駆使した、アルパインスノーボードのトップスペックモデルです。操作難易度が非常に高く、かなりの滑走スキルを要求されますが、高速安定性と加速性は全モデルの中でも群を抜いています。ゲレンデクルージングではしなやかなカービング、ゲートバーンでは安定したエッジグリップが際立ち、ターン前半から思いきり身体をフォールラインへ落とし込んでいけます。サイドカーブが浅いため、ターン前半でしっかりとボードを撓ませていかなければ容易に操作ができない短所もありますが、自由自在に操作できるようになればそれだけで上達したことを教えてくれるボードです。まさに究極の修行ボードとも言えます。24-25 モデルは、女子選手用のサイズ「160」と「182」において、芯材の変更(FLC10 Core → ASP Core)と全体のフレックスバランスを調整することでレスポンスを向上させ、ロングサイズでありながらも扱いやすさを実現しています。
ALPINE STYLE
フリースタイルボードとは明らかに見た目が異なるアルパインボードは、「アルプスの」(Alpine英語、Alpenドイツ語)が名称の由来となっており、スピードスポーツが盛んなヨーロッパ発祥のスノーボードと言われています。現在はゲレンデ上であまり目にしなくなりましたが、当初はアルパインユーザーが多く、1987年から販売を開始した OGASAKA SNOWBOARDS も、当時はアルパインモデルのみでした。高い耐遠心力性と俊敏性、そして反発力が生み出す一瞬の横移動は、ハードブーツとアルパインボードの組み合わせでしか味わえない魅力です。最近ではカービングユーザーが増えてきたこともあり、フリースタイルユーザーの中でもソフトブーツに限界を感じ、アルパインボードにチャレンジする人が増えてきています。新たな刺激を求めて一度体験してみるのも、自由を象徴するスノーボードの醍醐味と言えます。